第2回 改修工事を迎えた現場とその流れ
第1回で紹介した物件の判断について
築10年を経過化した建築物は、マンションや管理会社の計画で定期改修時期・防水改修を実施しますが、実際には補修の有無を調べてからの作業となります。
建築後10年を経過した建物の防水改修工事で、緑化をどう検討していくのかの判断や、ケース毎にどのように進めていったかなどを紹介して参ります。
屋上緑化建築物の防水改修工事は基本10年から15年周期で検討されるのが一般的です。 しかし、屋上緑化の改修期間はそれよりも短いとお考えください。
理由は、植物の継続にはメンテナンスが必須だからです。
生き物である以上、
「衣・食・住=
衣:剪定、病害虫防除は行っているか。
食:肥料は与えているか。潅水はされているか。
住:根の伸長できる土壌層が保たれているか。」
が必要です。
現実を見ますと、軽量薄層緑化では、ほとんどのケースで行われていない。庭園タイプの管理をされている現場でも10年を迎えると「住:根の伸長できる土壌層が保たれているか」の点で問題を抱えています。
このように見ますと、防水改修を迎えた現場に設置している屋上緑化は、改修=補修か撤去かの判断が必要となります。
マンション等の集合住宅では、注意しないといけない点に、薄層緑化を撤去すると屋上面の温度が上がり、最上階の室温上昇は避けられない。事を周知の上で撤去は必要となります。
最近のお客様よりの質問に「改修に際し、屋上緑化の代わりに遮熱塗料を塗った場合の比較はどうか?」かのご質問が多く寄せられています。 遮熱塗料は、費用的には相当安くなり、経済的な負担も軽減いたしますが、効果は、表面が汚れてくると落ちる。塗料ですから耐用年数が短い等の制約が有ります。
屋上緑化・壁面緑化の調査内容
1.システムの状態
土壌 固定 緑化
2.安全性
劣化 灌水関係の調査 電気設備の調査
3.継続性
緑化 灌水関係の調査 電気設備の調査
4.改修方法
撤去 現状復旧 回収の条件に合わせた工法選定
ケース1【超高級マンション屋上ガーデン】
1 屋上設置物が継続使用できるか。
2 再設置をする場合、現状通りかプランを変更するか
3 再利用する物の指定はあるか
4 防水層の劣化程度を判断。少ない場合は次回まで設置部の防水改修延期判断もある
↓↓↓
1 見積もりで判断
2 規模を縮小し、次回改修時に撤去可能工法で屋上緑化を検討
3 防水層の診断より、部分改修を考える
ケース2【屋上庭園を配置した高級マンション】
長期的な緑化を目的に設置されている場合。
中低木緑化で経過年数から、植物の再利用はできない。
緑化は屋上の大部分を占め、改修するには植物の全入れ替えが必要。
全撤去後に再度緑化設置が、規模・プラン変更選択となる。
1 植物・土壌の入れ替えの多い改修となる
2 露出部防水層の耐用年数が判断材料となります。
3 防水層の劣化程度を判断。
少ない場合は次回まで設置部の防水改修延期判断もある。 。
ケース3【軽量薄層緑化の状態が悪いケース】
1 無灌水・ノーメンテナンスでは緑化部は枯損状態
2 植物が枯損の後、培土が飛散している
1 撤去が容易
2 再設置簿場合は、新規に新しいシステムを設置
3 システム交換が一般に推薦される
防水改修後、既存ユニットを使いコケ緑化に変更
ケース4【コケ緑化を設置した、防水に問題のあるケース】
シート防水の破断部分を補修している 軽量緑化は下地に接着固定している。
緑化システムは下地に接着固定、緑化は防水層の撤去と同時に必要
緑化は防水改修時に撤去し、再設置は新規に考える事が必要。
次回は、屋上緑化と遮熱塗料の比較について検討してみます。
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