設計者から見た壁面緑化のポイント Vol.7
設計図面に緑化システムを記載時に一工夫すると、コストと保証の両面で安心できる緑化が実現します。以下の事項を記載することをお勧めします。
用途に合ったシステムにする
地植え可能であれば・・・・ヘデラ種であれば、下垂型が綺麗になる
プランター植栽であれば・・・・・深いプランター採用+外周不織布型
植物の品種を選ぶ
緑の壁面にするには・・・・・主要品種はヘデラ種
早期緑化するには・・・・・・・巻きツル型種+剪定、バラ緑化
綺麗に見せる・・・・・・・・・・バラ緑化、クレマチス緑化
冬でもきれいに見せる・・・・ヘデラ種+冬咲つる植物種(クレマチス、バラ等)
※参考ページ ⇒ 壁面緑化よくある質問:使用する植物のQ&A
「長尺苗(L1000)」と、「植生土壌敷き」のどちらが良いか
長尺苗(L1000)を植栽すると見た目は良いが、1年点検時に成長していないことも
あります。 普通苗(L500)でも、土壌が良いと生育が進みます。
例(L1000×W500×H300)の花壇に植栽する場合
土壌を改良し、普通苗(L500)を植栽する場合
構成:現地発生土+堆肥+遅効性肥料+普通苗(L500)5ポット バーク堆肥(約1,000円/袋)と遅効性肥料(1年持続型)材料費300円/1kg使用(約6,000円/20kg)を現地土に鍬込み植生土とする。普通苗(L500)一般300円/ポット:5ポット植え/m植栽
材料代:改良材1,300円+苗代1,500円=2,800円/m
現地土に長尺苗(L1000)を植栽する場合
現地土に、長尺苗(一般1,000円/ポット:5ポット植え/m)
材料代:改良材0円+苗代5,000円=5,000円/m
メンテナンス
1年経過時に植栽業者に「誘引+剪定」を受注条件に記載します。
剪定屑は、枯損場所に挿し芽を要請することで捕植すれば、ポット苗の新規購入費用が不要となります。
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