第1回 改修工事時期を迎えた屋上緑化

ケース1【超高級マンション屋上ガーデン】
超高級マンションらしく、屋上にウッドデッキを設けて、植栽や薄層屋上緑化を設置しており、高層マンションの屋上からの素晴らしい景観です。デッキだけを見渡すと屋上であることすら気付かないくらい、よく設計施工されています。
数年経過するも、手入れが行き届いており設備上問題なく運用されています。
しかし、ウッドデッキを全て取り払ってみると防水層はそれなりに劣化しており、永続的に建築構造物の維持を考えると、防水層の改修工事を検討しなければなりません。
ウッドデッキは取り外しすることは可能ですが、植栽部分などは固定なので大がかりな防水改修計画が必要となってきます。
ケース2【屋上庭園を配置した高級マンション】
長期的な緑化を目的として、薄層屋上緑化ではなく本格的に植栽を導入し設置されています。これらはユニット式ではなく植栽ですので設計時から防水のことも検討しそれなりの防水層を施して、経年による劣化や傷みなどには考慮されているのですが、半永久的というわけには行きません。
緑化は屋上の大部分を占め、改修するには構造上、よけるということが困難なために植物の全入れ替えが必要となります。
ケース3【軽量薄層緑化の状態が悪いケース】
当初設置していたのは、植物は「単独種のセダム」を利用したユニット式の薄層屋上緑化システムです。この当時に各社で販売されたセダム緑化は、1品種でも万能に緑化できると考えられていましたが、環境に適応できず枯損したり、継続緑化にはメンテナンスが重要であることが判りました。
この反省からセダムの品種は、多数の品種を混植して環境変化に強いシステムが主流に代わり、天候による環境変化を緩和するために、人的に定期的に散水してあげると良い状態を継続することが推薦されています。
しかしながら写真例での物件は無管理で放任されてきた為に、かなり植物の枯損が進んでしまい、培土が飛散しています。
この状態になると、防水層の改修工事時にどうするかという問題ではなく、植物の入替もしくはユニットそのものの入替を検討していかなければなりません。
ケース4【コケ緑化を設置した、防水に問題のあるケース】
シート防水の上に耐根シートを設置しレンガで枠囲みをしたコケ緑化のれいですが、ケース3とは違い、それなりに手入れはされていたものの、シート防水の破断部分を部分補修しています。
サンプル例の写真は、通気緩衝工法ですので改修時には、通気緩衝シートそのものの再設置が必要になります。
緑化システムは下地接着固定されている為に、防水層を改修工事去る際には古い防水層の剥離と同時に撤去が必要となります。
次回は、建築後10年を経過した建物の防水改修工事で、緑化をどう検討していくのかの判断や、ケース毎にどのように進めていったかなどを紹介して参ります。

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