第4回 シンガポールの緑化事情
緑の国として認知され、快適で清潔な国をめざしたシンガポール
シンガポールと言えば、何を思い浮かべるでしょうか?
大抵の方は「マーライオン」とお答えになる事でしょう。最近ではマリーナ ベイ サンズ(MARINA BAY SANDS)の方が有名かもしれません。それってなんでしょう?と思われるかもしれませんが、3つの高層ホテルのうえに舟が乗っかったような屋上にあるリゾートプールといえば、お判りになるかもしれません。
最近はマリーナ ベイ サンズを背景にマーライオンを撮影するのがはやりだそうです。
1965年マレーシアから追放されるような形で独立したあと、小さな国土(兵庫県の淡路島程度の面積)と赤道に近い熱帯地域という環境。産業も工業もなく、シンガポールが国家として生き残り、繁栄するためには、外国からの投資や観光の誘致などに依存せざるを得ませんでした、
そのためには、「シンガポールは安心」と認識してもらえるような国づくりが必要でした。
そこで国策として取り入れられたのが、緑化政策でした。
シンガポール=緑の国(ガーデンシティ)とすることで訪れる人にとっての安心感、快適で清潔な国というイメージをだすことを喫緊の課題として取り組んだのです。
環境を整えるだけではなく、維持することにも力をいれて、ご存じのように、街中でタンやツバを吐くと、高額な罰金が科せられるという制度も導入されています。
シンガポールは赤道にもちかい、熱帯国ですから、緑化を行うことで木々のお陰で直射日光を避けることが出来、雨が降っても雨粒を有る程度さける事もできます。
また蒸散作用により、わずかながらでも気温が下がっている統計もでています。
緑化の政策(ガーデンシティ政策)
単に上から緑化を行おうではなく、国民の理解と協力も必要です。1967年に開催された緑化キャンペーンとガーデンシティ政策に始まり、意識啓蒙を進めていくと同時に、街中の整備を進めていきました。
1960年代
まずは道路沿いの植樹、公園の建設・設備で緑を増やすことを最大限優先していきます
1970年代
街中に有る程度緑が増えてくると、色彩豊かな植物の植栽、歩道橋・駐車場や埋め立て地への植栽を行い、見た目にも美しい街づくり快適さを追求していく
1980年代
緑化に付加価値をつけ、フルーツを植樹し灌水などの維持管理に機械化を導入し、管理面にコンピュータを導入していきます
1990年代からは
自然環境との調和、生態系を考慮した緑化を図る
生態系に配慮した公園整備・住民参加の公園づくり公園ネットワークの形成し地域住民が自然と共生し、緑を楽しむことのできる公園、環境づくりを推進しています
緑化の品種
前述の通り、シンガポールはほぼ赤道に近い熱帯地域であることから、どのような植物でも育つわけではありません。そこで、熱帯地域に生息する植物の品種を数千あつめてシンガポールで生息できるものを検証したとされています。
この様な努力があって緑の街が現実化してきたのですが、肝心なのは維持管理です。
シンガポールでは、街の木々全てをデータベース化してコンピュータ管理されているそうです。何時植樹されて手入れはどうしているとか、病歴なども管理されているそうです。
この様な事をする背景には、国が生き残っていく為の国策です。ですので、法による規制もあります。
国民にむけては、景観を損なう行為や植物への危害を加えること、勝手に伐採しない。芝生など植え込みがある場所に、車を乗り入れないなど、違反すると、10,000Sドル以下の罰金または6カ月以内の禁固という厳しい罰則が科せられます。
※10,000sドル=約75万円
反面屋上緑化や壁面緑化を施す際には、概ね50%の助成金がでるそうです。
その他土地の所有者やデベロッパーにはかなり厳しい規制があります。特にデベロッパーには、事前申請して不適合の場合には工事に着手できないどころか、罰金が科せられることもあるようです。
この様なたゆまぬ努力の結果、利用可能な国土の3分の1以上が緑で被われているという結果になっています。
独立後約50年でシンガポールは、世界の貿易、交通(ハブ空港・ハブ港)及び金融の中心地となったのです。もっとも緑化だけがその原因ではありません。ほかにもたゆまぬ努力があったのですが、その根幹となるのが緑化であったのは、間違いありません。
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