海外の緑化事情

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第1回 中国の緑化事情

中国では都市環境問題がかなり深刻になっています。

全国統一の緑地分類基準がないため、各都市緑地分類の差別化が大きいのが実状です。現在、地球温暖化などの環境問題を解決するために中国の主要都市ではこれまでにない空前の緑化ブームとなっています。


緑化建築、緑化都市、緑生活など様々な緑に関する言葉が流行っています。


緑化は周囲の環境と調和しなければならず、地域の景観と統一されている必要があると共に、地域住民の生活環境の改善に寄与することが求められています。


政府側の政策だけでなく、民間側からも様々な取り込みを入れています。
政府側の政策はたとえば、2015年10月1日から実施した「上海市緑化条例修正版」によると

1.新築住宅区内緑地面積は住宅区用地総面積の35%以上。集中緑地面積は住宅区用地総面積の10%以上です。

2.新築学校、病院、療養所、公共文化施設などの緑地面積は組織用地総面積の35%以上です。伝染病病院の場合は幅が50メートル以上の防護緑地が必要です。

3.新築工業地域の緑地総面積は工業用地総面積の20%以上です。

                                                                                    上海市では工業建築、住宅建築、公共建築の多様な立体緑化を推奨しており、さらに激励制度を作成して、建物の立体緑化を支援しています。


法律からの観点以外にも環境問題解決と都市景観建設の取り組みとして、各都市で様々な緑化プロジェクトが展開されています。

湖北省武漢市武昌区は2016年4月1日から、生活環境改善と省エネのために市民から、屋上緑化と壁面緑化したい建物を募集しています。基準適用であれば緑化費用の全額を政府が負担します。(助成金制度)


屋上緑化と壁面緑化は生活環境を改善する以外にも市民からは緑がいっぱいで気持ちが良くなったという声がたくさんでています。


また、環境問題が深刻な北京では市内に緑化可能な土地が少ないため、屋上緑化に非常に力を入れています。2012年以降は新築12階以下の公共建物は、屋上緑化予定計画なしの建物では建築許可が下りません。


環境問題解決と都市景観建設の取り組みとして、各市で様々な緑化プロジェクトが展開されています。その中によく利用されているのは屋上緑化と壁面緑化です。


コスト、効果などの面で考えると屋上緑化と壁面緑化はいろんなメリットがあります。緑化率不足を解決する方法の一つは屋上緑化です。


北京では実際に2005年からも屋上緑化を全般に押し広めました。しかし、普及率は非常に低いのが現状です。それというのも、多くの建物の管理者が懸念しているのは、防水、安全、維持管理メンテナンスなどの問題です。


現在、技術の面では建物に適切な施工方法として、人工軽量土を採用することで重量の問題は解決できます。独自の人工肥料を使えば植物の生育安定性が向上できます。維持管理メンテナンスの面は専門家である施工会社と契約すれば、適切な対応ができます。


これから、中国の省エネ、地球温暖化などの環境問題を取り組みのなかで屋上緑化は大きな力であります。特に緑化土地が少ない大都市部にとっては、最適な方法です。

現在、国、各都市は緑化推進するために、助成金制度、屋上緑化がないと一部建物は建築許可下りないなど様々な制度があります。技術の面でも開発が進んでおり、屋上緑化が普及させ、地球温暖化など環境問題を改善するためには、中国全住民の意識向上と参加が必要になります。

 

 

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