コラム【緑化スタイル】石を捜して中国紀行1997年版 環境に良い石「硅藻土」|大日化成株式会社

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石を探して中国紀行 1997年版

環境に良い石「珪藻土」-1997-

硅藻土採石環境をうたった建築製品はたくさんありますがその代表が珪藻土ではないでしょうか
なんと言っても価格が安く天然素材。壁紙、塗り壁に混ぜて壁に塗ると建物・家具・衣服から揮発する有害成分を吸着する働きがある魔法の土です。


色も地味な土色から化学処理をした白色まで用途に合わせて豊富に用意されています。

珪藻土は何からできているのでしょう
珪藻土は太古の海に生息していた殻を持った藻の仲間で、殻が積もり堆積して層を作り地層となったものです
土と名が付いていますが、地層は石膏程度の硬さがあります

私が「安価・不純物が少ない・乾燥品を求めて珪藻土産地に赴いた時のことです
今では場所がどこであったか定かではありませんが、上海から車で日帰りできない距離でした。

運転手・技術担当者・通訳そして私が向かった先は、どんどん田舎に入り50年ほど前にタイムスリップした農村の風景に変わります。

千歯こき 収穫の季節、棚田には「千歯こぎ」が置かれ、「わーすごい」と私の声に上海出身の同乗現地社員はこの道具が何に使うか判らない上海の若い都会っ子たちに使い方を身振り手振りで教えると、山下先生は日本で大変苦労していたのですねと・・・同情か尊敬か?

民家の先では、洗濯物をセメント板に打ちつけて洗う「たたき洗い」。当地に半日いるとこの風景もなんだか懐かしい雰囲気を覚える。

珪藻土の会社のある集落に近づくと道端にバス停か?小屋の中には椅子が置いてある。よく見ると椅子の中央に穴があり・・さて?? よくみるとトイレではありませんか。
道端にぽつんと立つ公衆トイレ、ドアは無く道に向かって座るのですが此処に来るまで公衆トイレが無かったことを思えば藁葺きでもありがたい。

さて、工場で「安い・うまい・早い」ではなく「安い・不純物が少ない・乾燥品」の品定めが始まります

採石工場まずは鉱山に案内してもらい地層の状態を確認。工場の床と粉砕設備・袋詰の現場を見ればおおよそ異物の混入程度は想像できまずは致命傷はなし。この会社は村企業なので採掘・荷車・倉庫山積み・粉砕・乾燥・袋詰めの連続生産規模は零細だが品質は確保できそう。

見本原石とサンプルをもって上海に帰路。この郷愁を誘う風景は再度見ることは無いだろう・・・まどろみの中で祖父母の過ごした時代から喧騒の上海に車はひた走る。

 

文:技術部 山下律正

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